世の中には数多くの資格がありますが、資格試験に合格しないと使えないと思いがちです。
しかしながら、ファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格はたとえ資格試験に合格しなくても生活に役に立つことばかりです。
ここでは、FPの資格を取得できなくても(もちろん合格できたに越したことはないですが)勉強だけでも役に立つことを説明していきます。
1.ライフプランニング・リタイアメントプランニング
私がFPの勉強を始めたきっかけにもなっています。
世間では老後2000万円問題がニュースになっていて自分の老後は大丈夫なのか調べ始めた時期です。
その時最初に出会ったのは無料のライフプラン作成ツールでした。
まだ自分の年金や退職金も把握しておらず生活費もあまり把握していない時期でしたので作成した結果、57歳で資産不足になりました。
そこから細かく収支を見直しても資産不足は変わりません。
そこで、色々自分なりに調べていってFPの資格にたどり着きました。
今でこそFPの勉強をして資格を取得したので自分がやっていたことが単なる「現状把握」だったことが良くわかりました。
そこから自分の収支を分析して改善をしていくことがまさにFPの勉強が役に立つところですね。
さらにFPの資格を取得したあとに実際にあった出来事として、義父が脳梗塞で介護(介護等級は不明)状態となった時にFPの勉強が役に立ちました。
義父は遠方で元気に生活をしてたので介護や医療保険を含めて情報はありませんでした。
入院した時に医療保険に入っているか聞いたところ保険内容がわかる情報を送ってもらいました。
FPで勉強したおかげで保障内容をすぐに説明することができました。
また、要介護になる場合の手続きの方法も説明することができたため非常に助かったようです。
2.リスクと保険
私がFPの勉強を始めて実際に役に立った分野です。
保険はあまり考えずに自分が亡くなった時にこのぐらいあれば大丈夫「だろう」ということだけで保険に入っていました。
しかしながらFPの勉強をしたおかげでライフプランにどの程度のお金が必要か理解できて保険のかけ方がわかりました。
また、それだけでなく会社からもらえる弔慰金や退職金も細かく調べることによって年齢によってはほとんど保険金が必要ないことがわかってきました。
年齢によってかける保険金額がわかったことで保険料を抑えることができ、固定費の削減ができました。
3.タックスプランニング
税金に関しては、FPの勉強を始める前からふるさと納税や住宅ローン控除などで自分で確定申告をやっていたのであまり学ぶことはないと思っていました。
しかしながら、FPの勉強をしてみると所得税の仕組みだけでなく退職金控除などよくわかっていない部分がたくさんあることがわかりました。
また、現在FPは副業でおこなっているため「損益通算」ができることが勉強したことでよくわかり会社が副業解禁となったので非常にタイミングが良かったと感じています。
税金に関しても実際に役に立ったことがありました。
これはFPの勉強ではあまり詳しく書かれていませんが、税金を多く払った年があっても確定申告の提出期限から5年以内であれば税金の還付(税金が戻ってくる)を請求することができます。
このおかげでFPの通信講座でかかった以上のお金が戻ってきました。
4.不動産運用設計
不動産に関しては一番ためになったのはやはり住宅ローンです。
FPの資格を取る前から住宅ローン控除については知っていましたが税制改正のニュースなどの情報に敏感になりました。
また、繰り上げ返済の仕組みについてFPの勉強をしたおかげでライフプランを意識した返済計画を考えるようになりました。
5.相続・事業承継設計
相続や事業承継については家族が亡くなったタイミングでしかおこらないケースなのでFPの勉強をする前はあまり考えていませんでした。
しかしながらFPの勉強をしたおかげで相続に対する準備の仕方だけでなく贈与に関しても知識を得ることができました。
相続については資産のあるなしに関わらず知っておかなければいけないライフイベントの1つということが良くわかりました。
6.金融資産運用設計
FPの勉強を始める前から資産運用については勉強をしていましたが、この内容がFPの中の項目の1つだったので勉強でも馴染みやすかったです。
FPの勉強で資産運用の内容を広く知ることができたので、さらに詳しく勉強をして多くの資産運用をしていくことを目指しています。
まとめ
FPはライフプランを作成するうえで必要な医療、介護、保険、税金、不動産、相続、資産運用など多岐にわたる知識が必要な資格です。
よって、それらの勉強をするだけでも人生設計には非常に役に立つ資格だと思いますので、皆さんもぜひFPの勉強をしてみてはいかがでしょうか?